本当の親切心とは
枚方ラポール前から、タクシーに乗り、自宅に着きました。
ワンメーターで乗せていただくのは、恐縮します。
でも、この運転手さん「市民病院前ですね。ワンメーターだって私の仕事です。」
とても、気持ちのいい対応にびっくりです。
そこで、どうせなら「この人のタクシーに乗りたい」と名刺をもらっておきました。
自宅に着くなり、積んだと思っていた、荷物がひとつ足りないことに気がつきました。
なんと、もらっておいた名刺がすぐ役に立ち、電話をかけました。
「先ほど、車の中に忘れ物ありませんでしたか?」
「お客さん、車には何もありません。」
しばらくして、電話がかかりました。
「お客さんの荷物、枚方ラポール前に置き忘れているようで、
今は京阪バスが預かっているみたいだから今から取ってきます。」
荷物が返り「ありがとう、ありがとう。」の連発そして、なんともいえない、「幸せ」を感じました。
そして、ところかまわず、この運転手さんに、
「あの、宮崎の少し有名な焼酎吞みますか?」
「私は、九州出身でして、焼酎いただきます。」
タクシー会社に勤務するようになったHさんは、奥さんが六年前に
他界されたことや、事業に行き詰ったことなど話されました。
今、時代の風潮は、「マニュアルどうりにしか仕事をされない人」のようですが、
プラスアルファの親切がその後の人生を大きく変えると思います。
私の事業においても、かゆいところに手が届く親切を絶えず心がけることを、基本に
おいております。
目先の利益より、お客様と「すきま風」をつくらないことです。
できるできないは二の次として、「しっかり聞かせていただく」を心がけることが大切です。
ところで、今後タクシーを使うのなら「この運転手さんのいてる会社」に決めました。